少年は150mmの望遠レンズがついたクロームメッキのカメラを愛しそうに手に取った。フィルムを巻き上げたときの機械音、シャッターを切ったときの乾いた音、いかにも精密機械という存在感が少年の心を離さなかった。
 少年はやがてアルバイトができる年齢になり、ある地方新聞社や写真スタジオでカメラマンのバイトをした。バイトといえば助手や雑用係りが普通だが、カメラマンとして扱ってもらえたのは運が良かったのだろう。
 大学を卒業するとき、ある大手新聞社の写真部長に誘われた。が、それを断った。彼は思った。「一番好きなことでお金をもらえるのはうれしいが、それが苦しみになり好きなことが嫌いになったら悲しい。」と。彼は報道写真にあまり興味が無かったのも理由だ。
 年月は経て、彼はフォトグラファーとなった。彼はいまでも写真が好きなことを幸福に感じている。


【略歴】
 佐藤 圭司 Keiji Sato
 千葉県出身
 2003年 夜の写真学校第4期修了 瀬戸正人氏に師事
 2010年~2015年 M2gallery メンバー(設立、運営に携わる)
 2015年~ RED Photo Gallery メンバー(設立、運営に携わる)

【主な写真展】
 2001年 「僕のグラフィティ ~ポップアートな街~」 キヤノンサロン 銀座、仙台、札幌、大阪
 2003年 「The Filmed Feeling」 PlaceM
 2005年 「Through The Smoked Glass」 コニカミノルタプラザA
 2007年 「ノッポの視線」 PlaceM
 2007年 「東京シアター」 新宿ニコンサロン
 2008年 「東京シアター ~リアル or フェイク~」 コニカミノルタプラザC
 2009年 「東京シアター ~R・P・G~」 PlaceM
 2009年 「NAWABARI」 PlaceM
 2010年 「新宿スターレット★ミ」 PlaceM
 2010年 「黒砂」 M2gallery
 2011年 「渋谷チャンネル」 M2gallery
 2012年 「夜が射す」 M2gallery
 2013年 「新宿スターレット★★」 M2gallery
 2013年 「True Face」 M2gallery
 2014年 「Old Fashioned」 TokyoLightroom
 2014年 「東京街景色」 M2gallery
 2014年 「閃閃台北」 PlaceM
 2015年 「バンコク街景色 1」TokyoLightroom
 2015年 「The BAR -Shinjuku-」RED Photo Gallery
 2015年 「張碓の景色」PlaceM
 2015年 「バンコク街景色 2」TokyoLightroom
 2016年 「バンコク街景色 3」TokyoLightroom
 2016年 「東京シアター」RED Photo Gallery
 2016年 「バンコク夜景色」RED Photo Gallery
 2016年 「バンコク街景色 4」TokyoLightroom
 2016年 「バンコク夜景色(2)」RED Photo Gallery
 2016年 「バンコク街景色 5」TokyoLightroom
 2016年 「バンコク色景色」PlaceM
 2017年 「東京Days」RED Photo Gallery

【主なグループ展】
 2011年 「Shinjuku Starlet」『INTERCAMBIO DE MIRADAS』 RSF Gallery スペイン
 2011年 「Shinjuku Starlet」『Four weeks of Japanese Photographers』 Gallery LUX 韓国
 2011年 「渋谷チャンネル」川越美術館
 2012年 「PlaceM collection」 M2gallery
 2015年 「Tokyo City View」 Taipei 台湾
 2015年 「MEMBERS’OPENING EXHIBITION“RED”VOL.01」RED Photo Gallery

【写真集】
 2014年 閃閃台北(自家版)
 2015年 東京街景色(自家版)
 2015年 The BAR -Shinjuku-(自家版)
 2015年 張碓の景色(自家版)
 2016年 東京シアター(自家版)
 2016年 バンコク夜景色(自家版)
 2016年 バンコク色景色(自家版)